みなさん、日本紙幣の肖像画と聞いて思い浮かべるのは誰でしょうか。

現代であれば、一万円札の福沢諭吉五千円札の樋口一葉千円札の野口英世あたりだと思います。

日々使用している紙幣なので、
なぜ肖像画が描かれているか疑問を持つ方も少ないはず。

今でこそ当たり前になっている紙幣の肖像画ですが、
描かれているのには理由があることをご存知でしょうか?

ここからは紙幣に肖像画が描かれている理由日本紙幣最初の肖像画に選ばれた人物をご紹介いたします。

紙幣に肖像画が描かれるようになった理由

笑ってる福沢諭吉
まず、日本のお札に初めて人物の画が描かれたのは1881年のことです。
紙幣に人物が描かれるようになったのにはいくつかの深い理由が存在します。
日本銀行の資料によると、人物を起用した理由は

“紙幣の偽造防止”“親近感”“判別がしやすい”

などが理由としてあげられています。

偽造防止

私たちの目は人の顔を認識する能力が長けているため、
紙幣に肖像画を描くことで小さな変化にも気付き、結果的に紙幣の偽造防止につながります。

親近感

私たちは人の顔を見ると親近感を抱きやすくなり、
また人の顔を覚えやすいといった長所があります。

18世紀に起きたフランス革命では、国外逃亡を図ったルイ16世があっけなく見つかり処刑されてしまうのですが、

テレビや情報網が乏しい当時、簡単に見つかってしまった理由としては、

紙幣にルイ16世の肖像画が用いられており、人々に顔が知れ渡っていたのが原因と言われています。

判別がしやすい

お札の肖像画に選ばれる特定の基準は設けてないそうですが、

判別がしやすいように特徴的な人物を用いることが多いようです。

その為、ひげを生やしたルックスの、
板垣退助野口英世夏目漱石などが選ばれてきたそうです。

紙幣の肖像画で女性が少ないのはその為かもしれません。

紙幣に肖像画を用いた理由がお分かりいただけましたでしょうか。

余談ですが、紙幣の肖像画を描いている職人は“工芸管”と呼ばれる国家公務員です。
彼らは紙幣以外にも、収入印紙や国債のデザインも担当しています。

日本で最初に描かれた肖像画は女性

日本では1881年(明治14年)に初めて紙幣に肖像画が描かれました。

日本紙幣の肖像画の人物として選ばれたのは古事記や日本書紀で登場する神功皇后でした。

つまり、日本紙幣の初めて描かれる肖像画は女性だったのです。

ここで、神功皇后が描かれている紙幣についてご紹介します。

神功皇后が描かれている紙幣

神功皇后が描かれている紙幣は明治14年に発行された改造紙幣1円券
明治15年に発行された改造紙幣5円券
明治16年に発行された10円券の3種類が存在します。